Chromium OS のビルドに挑戦したので、その備忘録。というかメモ。
環境:
OS: Ubuntu 11.04 x86_64
CPU: Intel® Core™ 2 Duo E8400 3GHz
MEM: 4GByte
ビルドするユーザー: builduser
USBメモリー: 2GByte 以上？ 4GByte 以上 (4GByte のものを使用)
2011/08/18 追記: 2GByte のモデルでは容量が微妙に足りませんでした。
手順:
1. git や depot_tools をダウンロードするために subversion をインストール。
~ $ sudo apt-get install git-core subversion curl
2. depot_tools をダウンロード。
~ $ svn co http://src.chromium.org/svn/trunk/tools/depot_tools
3. PATH に追加。
~ $ export PATH=${PATH}:~/depot_tools
4. ソースのダウンロード。結構時間がかかります。私の環境では４０分ほど。
~ $ mkdir chromeos/ ~ $ cd chromeos/ ~/chromeos $ repo init -u http://git.chromium.org/chromiumos/manifest.git -m minilayout.xml ~/chromeos $ repo sync
5. chroot 環境に入る。ここでも10～20分ほど。
~/chromeos $ cros_sdk ~/chromeos $ cros_sdk --enter
6. biuld する環境の設定。
(cr) ~/trunk/src/scripts $ ./setup_board --board=x86-generic --default
7. ローカルユーザー(chronos)のパスワードを設定する。
(cr) ~/trunk/src/scripts $ ./set_shared_user_password.sh
8. ビルド。40分ぐらいかかった。
(cr) ~/trunk/src/scripts $ ./build_packages --oldchromebinary
9. イメージの作成。15分ぐらい。
(cr) ~/trunk/src/scripts $ ./build_image
10.a USB メモリーに書きこむ。
(cr) ~/trunk/src/scripts $ ./image_to_usb.sh --to=/dev/sdc
10.b 仮想マシン用のイメージを作成。
(cr) ~/trunk/src/scripts $ ./image_to_vm.sh --format=virtualbox
仮想マシン用の環境も作れるが、私の環境では VirtualBox 向けの作成に失敗した。
VBoxManage コマンドが存在しない旨のエラーが発生する。
なので chroot の外から手動で実行。ユーザー名は適宜置き換え。
~/chromeos $ VBoxManage convertdd \ ./home/builduser/trunk/src/build/images/x86-generic/latest/vm_temp_image.bin \ ./home/builduser/trunk/src/build/images/x86-generic/latest/os.vdi
スクリプトがエラーにより途中で止まるためゴミが残る。(chroot)/tmp など、これは手動で削除。
11. chroot 環境の削除。
~/chromeos $ cros_sdk --delete
間違っても $ rm とかで削除してはいけない。
HDD の空き容量は 30 GByte 以上を確保したほうが安心。
再ビルド時に古いビルドの削除は行われないので、手動で削除する必要がある。
ビルドした Chromium OS の初回起動時にはインターネットへの接続が必要。
2回目以降はオフラインでもゲストモードでログインできる模様。
IdeaPad U150 の無線LANには対応していなかった。
USB メモリーにインストールする場合は高速タイプのものがおすすめ。
それなりにアクセスが発生するので、遅いタイプだと時々固まる。
参考:
Chromium OS Developer Guide - The Chromium Projects
Install the depot_tools - The Chromium Projects
ChromeOSをビルドしてみた - zephiransasのチラシの裏
