先週末にmacOS MojaveからmacOS Catalina(10.15.7)にアップグレードしたのですが、いろいろ問題が発生したので、その対応メモ。
環境
- macOS Catalina 10.15.7
発生した問題
xcode-select --install
でCommand Line Toolsがインストールできない(代替策で対応)- 事象
- コマンドを実行すると「このソフトウェアは、現在ソフトウェア・アップデート・サーバから入手できないため、インストールできません。」エラーが表示される
- 回避策
- https://developer.apple.com/downloads からCommand Line Tools for Xcode 12をダウンロードしてインストールしました。
- 事象
- Appleのサイトにログインできない(自然解決した?)
- 事象
- ログインページ周りのレスポンスが遅い
- 2 ファクタ認証のコードの入力画面に切り替わらず「本人確認を完了できませんでした。もう一度お試しください」となる
- 試したこと
- 一晩開けて翌日試したら何事もなく2 ファクタ認証にも成功してログインできました。
- 事象
- OS起動直後からCPU使用率がほぼ100%になる(試行錯誤中)
- 事象
- accountsdがCPU使用率200%越え、secd,commerce,securitydなども数十%使用して、トータルでCPUがほぼ100%使われる。PCがかなり発熱してCPUファンがうるさい上に、PCの動作が遅くなる
- 試したこと
- ネットワークを切断してしばらく放置する
- オフラインにしてしばらくするとCPU使用率が落ち着いたものの、何度かOSを再起動した後から、再び暴走するようになりました。
- iCloudログアウト&再ログイン
- iCloudログアウト後にCPU使用率が落ち着いたものの、改めてログインしようとするとプロセスが再び暴走し、ログインも完了できませんでした(一向にログインが完了しないため、プロセスを強制終了した)
- PRAMリセット&SMCリセット
- セーフブート
- macOS Catalina 10.15.7 統合アップデート (2度目)
- MojaveからCatalina 10.15.7にアップグレードした後に、適用していたのしたのですが、もう一度適用しました。
- 時間帯によってはCDNからのダウンロードが遅すぎます……
- iCloud再ログイン(2度目)
- 今度はうまくいったような気がします。プロセスの暴走もなくiCloudにログインできました。
- しばらく様子見します。
- ネットワークを切断してしばらく放置する
- 事象
- ウィルス対策ソフトのリアルタイムスキャンが動作していない (対策済み)
- ウィルス対策ソフトがTime Machineバックアップディレクトリもリアルタイムスキャンしてしまう(試行錯誤中)
- 事象
- ネットワークドライブ上のTime Machineバックアップが破損する(「信頼性を向上するために、TimeMachineは新規バックアップを作成する必要があります。」)
- 新規作成しても2回目以降のバックアップ作成ができない(再び同じ通知が表示される)
- 試したこと
- 除外設定に下記のpathを追加。追加したものの、設定が効いている感じがしません。(リアルタイムスキャンの「検査したオブジェクト」にTime MachineバックアップディレクトリのPathが表示される)
/Volumes/.timemachine/*.*
/System/Volumes/Data/Volumes/.timemachine/*.*
/System/Volumes/Data/Volumes/Time Machineバックアップ/*.*
/System/Volumes/Data/Volumes/com.apple.TimeMachine.localsnapshots/*.*
/Volumes/Time Machineバックアップ/*.*
- Mojaveの時点から除外Pathに追加していたもの
/Volumes/com.apple.TimeMachine.localsnapshots/*.*
/Volumes/Time Machineバックアップ/Backups.Backupdb/*.*
/private/var/db/com.apple.backupd.backupVerification/*.*
/Volumes/com.apple.TimeMachine.TimeMachine-*/*.*
- もしかすると、スキップされているファイルも「検査したオブジェクト」に表示されるのかもしれません。
- ネットワークドライブ上のTime Machineバックアップが2回目以降も作成できるようになりました。
- 除外設定に下記のpathを追加。追加したものの、設定が効いている感じがしません。(リアルタイムスキャンの「検査したオブジェクト」にTime MachineバックアップディレクトリのPathが表示される)
- 事象
- ウィルス対策ソフトのウィルススキャンがファイルを二重にスキャンする
- 事象
- Catalinaでは システムパーティションの「Macintosh HD」とは別にデータ用の「Macintosh HD - Data」が作成される
- ローカルディスクとして2つのディスクが見える(どちらも検索対象になる)が、「Macintosh HD - Data」のコンテンツも「Macintosh HD」としてアクセスできる
- そのため、例えばChromeは
/System/Volumes/Data/Applications/Google Chrome.app
に存在していますが、/Applications/Google Chrome.app
としてアクセスしている /~
で除外していたファイルも/System/Volumes/Data/~
でスキャンされるため、引っかかってしまう- システムファイル部分を除いて、スキャンが二重になるため、スキャン時間が長くなる
- 回避策
- スキャン時に
/
と/System/Volumes/Data
を同時に選択しない。 - 誤検出ファイルなどの除外設定を
/~
と/System/Volumes/Data/~
の2つPathで指定する。
- スキャン時に
- 事象
コメント
インストーラーやアップデータのダウンロードがかなり遅い!(500kB/s以下)
かなり待たされました。また、スリープにしたりすると失敗するので、macがスリープにならないように設定する必要があります。