nmtysh.log

Tech系のネタや日々の独り言などを書いています。

PCによっては供給電力不足でUSB-Cハブをバスパワー駆動できない

AnkerのPowerExpand+ 7-in-1 USB-C PD イーサネット ハブを購入したのですが、DELLのInspiron 13 7370ではUSB-Cポートへの給電が弱いのかバスパワーで駆動しませんでした。
PowerExpandのPDポートに給電(60Wで確認)したところ、Inspiron 13 7370でハブの利用はできましたが、中々不便です。
Inspiron本体の電源ケーブルを外して、ハブ経由でPD給電(60W)で本体も電源接続状態になったので、電源供給をUSB-Cに統一するならアリかもしれません。(ハブで12W使用、PCへは48W出力が可能)
MacBook Proではバスパワー駆動できたので、利用できるかどうかはパソコンによるという感じでしょうか。

ハブでどれだけの電力が必要で、PC側はどれだけの電力を供給できるのかという情報があまりない感じがします。
PD給電対応のハブだと本体でどれだけ電力を使いますと書かれている場合がありますが、PD給電に対応していないハブでは見かけませんでした。
動作確認対象に自分が使っているPCが書かれているとは限りませんし、ハブもそれなりに値段がしますので、試してみないとわからないというのは痛いですね。

macOS Catalinaにアップグレードした発生した問題と対応方法のメモ

先週末にmacOS MojaveからmacOS Catalina(10.15.7)にアップグレードしたのですが、いろいろ問題が発生したので、その対応メモ。

環境

発生した問題

  • xcode-select --install でCommand Line Toolsがインストールできない(代替策で対応)
    • 事象
      • コマンドを実行すると「このソフトウェアは、現在ソフトウェア・アップデート・サーバから入手できないため、インストールできません。」エラーが表示される
    • 回避策
  • Appleのサイトにログインできない(自然解決した?)
    • 事象
      • ログインページ周りのレスポンスが遅い
      • 2 ファクタ認証のコードの入力画面に切り替わらず「本人確認を完了できませんでした。もう一度お試しください」となる
    • 試したこと
      • 一晩開けて翌日試したら何事もなく2 ファクタ認証にも成功してログインできました。
  • OS起動直後からCPU使用率がほぼ100%になる(試行錯誤中)
    • 事象
      • accountsdがCPU使用率200%越え、secd,commerce,securitydなども数十%使用して、トータルでCPUがほぼ100%使われる。PCがかなり発熱してCPUファンがうるさい上に、PCの動作が遅くなる
    • 試したこと
      1. ネットワークを切断してしばらく放置する
        • オフラインにしてしばらくするとCPU使用率が落ち着いたものの、何度かOSを再起動した後から、再び暴走するようになりました。
      2. iCloudログアウト&再ログイン
        • iCloudログアウト後にCPU使用率が落ち着いたものの、改めてログインしようとするとプロセスが再び暴走し、ログインも完了できませんでした(一向にログインが完了しないため、プロセスを強制終了した)
      3. PRAMリセット&SMCリセット
      4. セーフブート
      5. macOS Catalina 10.15.7 統合アップデート (2度目)
        • MojaveからCatalina 10.15.7にアップグレードした後に、適用していたのしたのですが、もう一度適用しました。
        • 時間帯によってはCDNからのダウンロードが遅すぎます……
      6. iCloud再ログイン(2度目)
        • 今度はうまくいったような気がします。プロセスの暴走もなくiCloudにログインできました。
        • しばらく様子見します。
  • ウィルス対策ソフトのリアルタイムスキャンが動作していない (対策済み)
  • ウィルス対策ソフトがTime Machineバックアップディレクトリもリアルタイムスキャンしてしまう(試行錯誤中)
    • 事象
      • ネットワークドライブ上のTime Machineバックアップが破損する(「信頼性を向上するために、TimeMachineは新規バックアップを作成する必要があります。」)
      • 新規作成しても2回目以降のバックアップ作成ができない(再び同じ通知が表示される)
    • 試したこと
      • 除外設定に下記のpathを追加。追加したものの、設定が効いている感じがしません。(リアルタイムスキャンの「検査したオブジェクト」にTime MachineバックアップディレクトリのPathが表示される)
        • /Volumes/.timemachine/*.*
        • /System/Volumes/Data/Volumes/.timemachine/*.*
        • /System/Volumes/Data/Volumes/Time Machineバックアップ/*.*
        • /System/Volumes/Data/Volumes/com.apple.TimeMachine.localsnapshots/*.*
        • /Volumes/Time Machineバックアップ/*.*
        • Mojaveの時点から除外Pathに追加していたもの
          • /Volumes/com.apple.TimeMachine.localsnapshots/*.*
          • /Volumes/Time Machineバックアップ/Backups.Backupdb/*.*
          • /private/var/db/com.apple.backupd.backupVerification/*.*
          • /Volumes/com.apple.TimeMachine.TimeMachine-*/*.*
      • もしかすると、スキップされているファイルも「検査したオブジェクト」に表示されるのかもしれません。
      • ネットワークドライブ上のTime Machineバックアップが2回目以降も作成できるようになりました。
  • ウィルス対策ソフトのウィルススキャンがファイルを二重にスキャンする
    • 事象
      • Catalinaでは システムパーティションの「Macintosh HD」とは別にデータ用の「Macintosh HD - Data」が作成される
      • ローカルディスクとして2つのディスクが見える(どちらも検索対象になる)が、「Macintosh HD - Data」のコンテンツも「Macintosh HD」としてアクセスできる
      • そのため、例えばChrome/System/Volumes/Data/Applications/Google Chrome.app に存在していますが、 /Applications/Google Chrome.app としてアクセスしている
      • /~ で除外していたファイルも /System/Volumes/Data/~ でスキャンされるため、引っかかってしまう
      • システムファイル部分を除いて、スキャンが二重になるため、スキャン時間が長くなる
    • 回避策
      • スキャン時に //System/Volumes/Data を同時に選択しない。
      • 誤検出ファイルなどの除外設定を /~/System/Volumes/Data/~ の2つPathで指定する。

コメント

インストーラーやアップデータのダウンロードがかなり遅い!(500kB/s以下)
かなり待たされました。また、スリープにしたりすると失敗するので、macがスリープにならないように設定する必要があります。

参考

macOSでESETのリアルタイムファイルシステム保護が動作しない問題(解決済み)

週末にmacOS MojaveからmacOS Catalina(10.15.7)にアップグレードしたのですが、アップグレード後以降から(ひょっとしたらもっと前から)ESETのリアルタイムファイルシステム保護が正しく動作していないため、その対処をしました。

環境

  • macOS Catalina 10.15.7
  • ESET Cyber Security Pro 6.9.60.0
    • ひょっとしたらmacOS Mojaveの時にESETを6.8.300.0から6.9.60.0に更新したタイミングで発生していたのかもしれません(未確認)

発生していた事象

「ツール」→「統計」→「リアルタイムファイルシステム保護」で「検査したオブジェクト」はどんどん変わっていくものの「感染したオブジェクトの数」や「駆除したオブジェクトの数」、「感染していないオブジェクトの数」、「合計」が0のままでした。 試しにテストファイルを使うとウィルスとして検出されませんでした。

原因と対策

原因

「詳細設定」→「リアルタイムファイルシステム保護」→「ThreatSenseエンジンの設定」→「除外」の「拡張子リストを除外する」に指定している拡張子リストの設定が間違っていました。
「*.vmdk」のように「*.(拡張子)」で登録していました。

対策

拡張子リストにはヘルプ通りに 拡張子のみ を指定したところ、「ツール」→「統計」→「リアルタイムファイルシステム保護」の各オブジェクト数がカウントアップされるようになりました。
また、テストファイルがウィルスとして正しく検出されるようになりました。

試したこと

  • 「詳細設定」→「一般」→「除外設定」→「ファイルシステム」の見直し
    • そもそもTimeMachineやVMディレクトリぐらいしか除外していませんでした。Catalinaにしてから追加した部分を削除してみたものの解決しませんでした。
  • 「詳細設定」→「リアルタイムファイルシステム保護」の設定見直し
    • この時点では「拡張子リストを除外する」の問題には気がつきませんでした。
  • ESETの上書きインストール
    • 効果なし。
    • 別で発生していたESETのヘルプが表示できない問題は解消されました。
  • ESETをアンインストールしてから、インストールし直す
    • インストール直後は統計値が増加するようになったものの、アンインストールする前の設定を復元したら、統計値の増加がとまりました。
  • 設定を一つずつ「既定」に戻しながら確認する
    • 絞り込んだ結果、「詳細設定」→「リアルタイムファイルシステム保護」→「ThreatSenseエンジンの設定」→「除外」の「拡張子リストを除外する」の設定が間違っていました。
      • 「*.(拡張子)」ではなく「(拡張子)」で登録する必要がありました(例: 「*.vmdk」ではなく「vmdk」)

まとめ

除外設定を行った時には特に問題が起きていなかった(と思います)ので、設定が間違っていることに気がつきませんでした。
設定が間違っているといったようなエラーメッセージもありませんでしたし。
「詳細設定」→「一般」→「除外設定」→「ファイルシステム」にはGUIから直接設定できず、トリッキーな方法で除外パスを加えたものもあるので、初期化は躊躇しちゃいますが、疑わしい時には設定の初期化も試す必要がありますね。

参考

ESETとMacの相性が悪い (3) ブラウザでサイトが開けなくなる(esets_proxyの暴走)

ブラウザでサイトがうまく閲覧できなくなったのでメモ

環境

  • ESET Cyber Security Pro 6.8.300.0
  • macOS 10.14.6

症状

読み込めないページ(サイト)が存在する。
Chromeは対策済みだったのですが、別のブラウザでも同様の症状が発生して、今度はCPU使用率が上がり、CPUファンが高速で回転する症状も発生しました。

対策

手元の環境だと、下記のいずれかの設定を変える必要がりました。

  • Webアクセス保護を無効化する
  • HTTPプロトコルのチェックを無効にする

ただ、すでに暴走したプロセス(esets_proxy)は設定変更後も暴走したままだったので、esets_proxyプロセスの強制終了も行いました。

参考

Mac環境で特定の通信が遮断される(「Webアクセス保護」に起因する場合) | ESETサポート情報
https://eset-support.canon-its.jp/faq/show/1579

ESETとMacの相性が悪い (2) Time Machineバックアップに時間がかかる

環境

  • ESET Cyber Security Pro 6.8.300.0
  • macOS 10.14.6

症状

デフォルトだとTimeMachineの関連フォルダもリアルタイムスキャン対象になっているため、バックアップの作成に時間がかかる。破損するということがありました。
破損は本当にESETが原因なのかどうかは調査していませんが、ESETにしてから短期間に2回壊れたので高い確率で疑ってます。

対策

除外設定を追加しました。
ただ、ESETのGUI設定画面では除外設定画面で特殊フォルダを選択できないため(自由入力でも指定できない)、ひと手間必要でした。

  1. /Volumes/com.apple.TimeMachine.TimeMachine-* というディレクトリを作成する

    sudo mkdir -p "/Volumes/com.apple.TimeMachine.TimeMachine-*"
    
  2. ESETの設定画面で /Volumes/com.apple.TimeMachine.TimeMachine-* を選択して除外設定に加える

  3. 1.で作成したディレクトリを削除

この設定画面ではアスタリスクエスケープされていないようです。
この除外設定で意図したとおりに除外されるようになりました。

Time Machine関連で設定した除外設定

  • /Volumes/com.apple.TimeMachine.localsnapshots/*.*
  • /Volumes/Time Machineバックアップ/Backups.Backupdb/*.*
  • /private/var/db/com.apple.backupd.backupVerification/*.*
  • /Volumes/com.apple.TimeMachine.TimeMachine-*/*.*

参考

Mac環境にて、特定のファイルやフォルダーを検査対象から除外する | ESETサポート情報
https://eset-support.canon-its.jp/faq/show/3208